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2021.07.13(火)

新型コロナの大誤解

Kindle版の「もうだまされない新型コロナの大誤解」という本を読んだ。
著者の西村秀一さんは、国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウィルスセンター長で、アメリカCDC(疾病対策予防センター)で研究されたことのある呼吸器系ウィルス感染症研究の専門家。

今まで、新型コロナは接触感染するものと思っていた。
TVなどでも、手に紫外線を当てると青く光る粉を付けて、日常生活で手を触れたものから、それがどのように広がっていくかという実験をしていたりした。
予想以上に手から物へ、物から手へと広がっていく様子を視覚化して放送していた。

第一波の頃は「3密」を避けなさいと言われていたので、一応妻の葬式も家族葬にして極力「密」を避けたが、接触感染ならマスクはそれほど重要ではないように思っていた。(一応着けてはいたが・・・)
「咳エチケット」などと言って、咳やくしゃみの際は腕で隠しなさい。などと放送されていたので、唾や飛沫さえ飛ばさなければ良いのだろうと考えていた。マスクも発生源のためのモノで、受ける側には予防効果はほとんど無いかのような報道がされていたり、手で口元や鼻を無意識に触ってしまうのを防止するのに役立ちます。というような限定的な効果しかないような報道がされていた。

都会の通勤電車は、もの凄い「密」だけど、通勤電車が原因で感染が広がったということを聞いていなかったので、都会の人は電車に乗ってもつり革や手すりを触らないようにしているのだろうなあ・・・。電車を降りたらアルコールで直ぐ消毒しているのだろうなあ・・・。と思っていたり、会社に着いたら、先ず手洗いを徹底しているのだろうなあ・・・、などと想像していた。

ところが「もうだまされない新型コロナの大誤解」では、接触感染ではなく、空気感染です。と書いてある。
テーブルやいす、ドアノブの消毒なんて無意味です。
目・鼻先からの感染も、神経質に考えなくて良いです。とまで書いてある。
本当かなあ・・・???
最も気を付けるべきは「ウィルスの吸い込み」です。と書いてある。
対処の基本は長時間の3密回避とユニバーサルマスキング。だそうだ。

空気感染である以上、大切なのは換気とマスク着用だと言う。マスクは自分がウィルスを吸わないためでもあり、ウィルスを含む飛沫を周りにまき散らさないためでもあると言う。
新型コロナ対策として提唱されてきた3密回避とマスク着用は、空気感染を防ぐのに最も有効な手段です。逆に、これらの対策が掲げられていることが、空気感染を想定している証拠でもあります。と明快な解説だ。
「3密」というと3つが揃って感染が起きると誤解しないでください。「3密のうち一つでも」を肝に銘じてください。と言っている。

つまり、今までの3密回避とマスク着用は理に適っていたということのようだ。
武田邦彦さんのブログでも、初期の頃は、物の表面から手にウィルスが付いて、その手で口や鼻や目などの粘膜を触ることで感染するのですと言っていたが、最近のブログを見ると、以前の説はどこへやら。飛沫感染や飛沫の乾燥したエアロゾル感染ですと言っている。どうやら宗旨替えされたようだ。

空気感染は、分かったが、だとすると、都会の通勤電車は「3密」の極みだが、どうしてクラスターが発生しないの・・・? という疑問が残る。
この疑問には2つの答えを示している。
1つは、クラスターが発生していたとしても分からないから。
公共交通機関は、毎日決まった車両に同じ顔ぶれが乗っている訳ではないので、もし感染した人がいたとしても、感染経路を追うことなどできないから。(このことは愛知県のメル友も言っていた。なるほどと思った。)

もう一つの理由は乗客がきちんとマスクをしていて大きな声で話す人がいないから。
鉄道会社も換気に力を入れているし、東京の山手線は1~2分間隔で停車し、頻繁にドアが開いて換気される。駅間が長い東海道線のような場合でも、皆がマスクをしてじっと乗っているだけなら、まず危険はありません。と言うことらしい。
皆が怖いと思って、じっとしている時は大丈夫らしい。酒を飲む場は怖いと思わなくて騒ぐからダメなのか!

ここで大事なのが、マスクの素材。

「もうだまされない新型コロナの大誤解」の画像を引用

N95マスクと医療用のサージカルマスクの性能が良いのは当たり前だが、不織布マスクが先の2つとあまり変わらない性能があることに驚いた。(左図)
若い人が着けていることが多いポリウレタンマスクは、ほとんど着けてないに等しいことも驚いた。

マスクを買うときの注意として、性能表示を見て、PFE(微粒子ろ過率)とBFE(細菌ろ過率)が95%以上なら大丈夫らしい。
そして、いくら素材が良くても着け方が問題で、空気がダダ洩れでは意味がない事は言うまでもない。

息子夫婦が50mほど離れた所に住んでいる。
以前は、時々我が家で食事会をして、その後カラオケなどして孫が歌う新しい曲などを楽しんだものだが、最近は息子や嫁も「爺ちゃんが元気でいるかな?」と見に来てくれても、2~3分マスク越しに話をしたら直ぐに帰ってしまうので、楽しいこともとんと無くなってしまった。
前は、孫が「今日は爺ちゃんとこで食べる」とか言って、私の作ったものを一緒に食べてくれることもしばしばあったが、それもすっかり無くなってしまった。
社会活動をしている若い者が、爺ちゃんに感染させてはならないという配慮からだが、こういうことが、いつまで続くのかなあ・・・・・・。

2021.07.13

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